妻の第5子妊娠を受けて、二人で話し合い、日本で安心して出産するという選択肢も一瞬浮上しましたが、やはり4姉妹(四女は未就学)の学校を滞らせる訳にもいかないので、必然的に初のオランダでの出産ということになりました。

幸い我が家が暮らすデルフトの街にはTU-Delft(デルフト工科大学)があり、人類の役に立つ様々な研究をされている日本人教授、研究員、博士号の方々のご家族や外国人大学従事者の日本人奥様たちが、十数組同じデルフト市内にお住まいで、ここ1年程出産ラッシュが続いている状態だったので、オランダでの出産に関してはたくさんの先輩日本人ママさん達があらゆる情報や出産準備グッズを回してくれるという大変ありがたい環境でした。

オランダ出産の先輩ママさんから素敵なベビーベッドも貸して頂いたり、日本では希薄になった感のあるコミュニティー力が濃くなるのも海外在住ならではかもしれません。

オランダの出産に関して日本と大きく違うところは基本的に自宅出産を推奨しているということ。

病院で産んだとしても時間によってはその日の内に退院となること。※母子共に健康だと診断された場合

日本の様に1週間程度の入院はない代わりに、オランダ語で「クラームゾルフ」と呼ばれる産後ケア専門の看護師さんが出産後1週間毎日自宅に通い母子をケアするということが義務付けられていること。

それと共に2日に1回程度助産師さんも母子の健康管理を自宅に来て行ってくれるということ。

我が家は和式で布団を床に敷いているのですが、助産師さんの診察の為にもベッドが必要ということで、電動でボタンを押せば上半身が起き上がる電動式ベッドをオランダの健康保険に加入していれば基本的に誰にでも無料で貸し出してくれ、配送料兼組み立て費用も無料というありがたいシステムもふんだんに利用しました。

配送業者がベッドを指定の場所まで運んで来てくれ、必要なくなればまた撤去に来てくれるのです。

日本なら別に布団でも診察出来んじゃね?と思いそうですが、助産師さんのことを思うとベッドの方が診察しやすいということで、働く側も環境を守られている国なんだなぁと改めて感じたシステムでした。

入院費用や出産費用は通常健康保険でカバーされるので(健康保険のグレードによる)、日本の様に42万円(2018年5月現在)の出産給付金がない代わりに出産費用もほぼ無料(クラームゾルフ、助産師さんの管理費用含む)だということ。

それとクラームパケットと呼ばれる出産グッズが、加入している健康保険の会社から無料で送られて来る(加入保険の種類による)こと。

KruidvatEtosなどという日本で言うウエルシア薬局やマツモトキヨシやサンドラッグのようなお店が無料で出産準備BOXプレゼント企画を行っていること。

などなど、日本のシステムとは異なるオランダのシステムに戸惑いながらも、日に日に妻のお腹は大きくなっていきます。

定期的な助産院でのチェックは日本同様きっちりありましたが、エコー撮影は毎回ではなかったそうです。

妻は小柄な為、今までの出産は全て37週に入った途端に生まれており(四女は除く)低体重児ばかりだったので妊娠後期は糖尿病の検査やら何やらを経て、何回かエコーを撮ったりしてもらって胎児の成長をきちんと見守ってもらったお蔭で、結果的に助産院管理で最後まで妊娠期間を過ごすことが出来たそうです。

日本では毎回張り止めの薬を処方されていましたが、今回は一応大きい病院で子宮頚管の長さを2ヶ月に渡って測り、結果的にその時点で薬は必要なかったそうですが、その代わり何かあったらすぐ病院に行く事が条件だったそうです。

自宅出産の場合、赤ちゃんや母体に何かあった時にそこから病院に向かうタイムロスが発生する為、赤ちゃんの死亡率は病院出産よりも高いというデータも手伝って、オランダ人の間でも未だに自宅出産を推奨している国への問題提起で議論が起こっているそうです。

日本の様に厳しい体重制限はなかったそうで(産院によるかもしれません。)食べたいだけ食べて出産を迎えることになりました(笑)

さあいよいよオランダでの出産です。つづく・・・


カテゴリー: 出産

Tomo Murakami

英語できない、手に職もない村上家の主、4姉妹のパパが2016年10月末より無謀にもオランダに家族で移住し、2018年4月オランダで5人目の女の子が生まれた奮闘記録第二章

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