2016年10月末にオランダに移住して来て、早2年が経ちました。

そもそも子供達の多様性を育む為にオランダ移住したので、子供達はオランダの現地小学校に入学させ、もちろん基本的にオランダ語で学校生活を送っているのですが、以前にも書きましたが、我が家が暮らすデルフトは移民学校制度が撤廃され、各学校でオランダ語を母語としない子供達向けに各々独自のサポートをしてくれているらしいのですが、日本語しか知らない子供にいきなりオランダ語を教えていくのには学校だけのサポートでは物足りず、移住してから1年ぐらいは子供達のオランダ語問題はかなりの心配事項でした。

これは僕自身も今年2018年3月から週2日ではありますがオランダ語学校に通い始めたので分かるようになったのですが、オランダ語のロジックは日本語と全く違うのでとにかく難しい!というかそもそも日本語が特殊過ぎる!

特に当時7歳に成り立ての長女(現在9歳・グループ5)と5歳と4ヶ月程だった次女(現在7歳・グループ4)に関しては、オランダに来て半年が過ぎても一向にオランダ語を理解する気配が感じられず、オランダ移住は無理があり過ぎたのではないか?というネガティブな思いを払拭するのに必死だった状況でしたが、ようやく2年経ち、長女はヒアリングに関してはほぼ理解できるようになり、クラスメイトとのコミュニケーションは問題なくなって来たようですし、オランダ語のTVなどを見ていて「何て言ってるん?」と聞くと、ある程度は翻訳できるようになって来ました。

とは言え、性格的にも自らオランダ語の長文をペラペラ喋るという域にはまだまだ時間が必要そうな気配です。

ちなみに3歳と2ヶ月程でオランダに来た三女(現在5歳・グループ2)は、家族でいる時は日本語、学校ではオランダ語に完全に切り替わるバイリンガルになっていて、我が家で一番のネイティブダッチスピーカーで、もう寝言もオランダ語になっています(笑)

日本語よりもオランダ語の方が沢山入っているので、「ちゃんとキュウリも食べなさい」と言ってもきょとんとして「あーコムコマー(オランダ語のキュウリ)ね」という具合です(笑)

1歳と4ヶ月でオランダに来た四女(現在3歳)はこの夏から三女も通った幼稚園に火曜と木曜の週2日通うようになり、最初の頃は泣いていましたが今じゃすっかり幼稚園ライフを楽しんでいます。

四女は三女と同じく3歳になるまで家族間の日本語でしか生活しておらず、幼稚園でいきなりオランダ語だらけになり、この先どうなるのかは未知の領域です。

長女と三女、次女と四女が性格的に似ている傾向にあるので、次女のように内にこもらないか少々心配ではあります。

その次女ですが、2年経った今も学校に行くと口をつぐんでしまい、九九の段を先生に言いに行くなど、どうしてもオランダ語を発しないといけない場面でも蚊の鳴くような声の更に10%程度の声しか発せず、先生が次女の口元に耳をくっつけるぐらいにしてくれないと聞き取れない程です。

性格的にもかなり内向的なので、クラスの中では実は声が出ない病気なんじゃないか?と思っているクラスメイトもいるのではないか?というぐらいダンマリキャラが確立してしまっています。

性格的に向き不向きがあるので、次女だけ日本人学校に通わせるという選択も真剣に考えましたが、送り迎えなど現実問題不可能なので、何とか打破して欲しいと願っています。

次女曰く今年2018年の夏休み前にオランダ語の本をみんなの前で読まないといけない機会があった時に、ちゃんと読めたことに対してクラスのみんなが「おー!ちゃんとしゃべったー!」とどよめいたことが嬉しかった反面、逆にそこからプレッシャーになってしまい、それが怖くて緊張してしまうそうなのですが、考えてみたら1年前の長女がそんな状態だったので、あと1~2年ぐらい様子を見ようと結局放置することにしています。

親が心配して強制的に何か施してもあまり意味がないように思いますし、自ら殻を破るしか手段がないと、それが人生ってものだと乗り越える大きなチャンスと捉えています。

長い目で見て、「あの頃はそんなこともあったね。」と笑い飛ばせればいいやという構えです。

しかし、次女は言語の問題でダンマリキャラになってしまい友達もあまりできない状況ですが、不思議と学校は楽しいそうで、言語のこと以外は特に真剣に悩む必要もないかという状態なのもオランダの小学校の素晴らしいところであります。

とは言え、やはり子供達の環境作りはやるだけのことはやってあげないとということで、当時まずは近所に住む日本人のIさんに教えていただいた、図書館の「Taalvisite」というボランティアシステムを利用することに。

これは町の図書館を通してオランダ人ボランティアの方を派遣してくれる制度で、学校と連携して学校側から図書館側に要請してもらい、毎週1回1時間、全15回オランダ人ボランティアの方が家に来てくれて、子供(達)とオランダ語のみで交流してくれる制度です。(全ての地域にある制度かどうかはわかりません。)

我が家は去年2017年の11月頃始めて、初回は図書館で顔合わせをし、毎週の固定スケジュールを擦り合わせて、月曜の16時から我が家で行なってもらいました。

オランダ人ボランティア女性が我が家に来てくれて、あらかじめ図書館で借りておいた絵本を読んでくれたり、簡単なゲームなどを持って来てくれてそれで遊んだり。

本当は1回に子供2人までが原則だそうなのですが、我が家は子沢山の為、自然と三女(時々四女)も参加させてもらっていました。

正直週1回1時間だけなので効果があるのかどうなのかは分かりませんでしたが、回を重ねる毎に子供達が自然にオランダ語を発する機会が増えていき、学校の同学年の友達と一気にコミュニケーションを取るより、徐々に打ち解けながらリラックスし、ゲームをしながら自然にオランダ語が口から出て来るこの環境こそが、子供達の心を解きほぐし、振り返ればあの制度がオランダ語取得への良いきっかけになったんだろうなと思います。

更には同じ小学校に娘さん達が通うベトナム人のチーさんが教えてくれた、「ロゴペディー(スピーチセラピー)」の存在が重要でした。

「ロゴペディー(スピーチセラピー)」とは耳慣れない言葉で、僕自身も初めて聞いた単語でしたが、言語聴覚療法士による指導という感じでしょうか。

分かりやすい説明のサイトのリンクです。

スピーチセラピーとは?

多くの移民が通う現地校で他にも全く話さない子が「ロゴペディー(スピーチセラピー)」を受けてから、堰を切ったように喋り出したということを聞き、学校経由で申し込んでいたのですが、移民の国オランダでは受診する子供達が後を絶たないのか全く空きがない状態が続き、申し込んでから半年以上が過ぎた今年2018年6月末からようやく長女と次女を受診させることが出来ました。

毎週1回30分、最初の25分は言語聴覚療法士の女性の方と娘と2人きりで、残り5分は保護者も同席して今日やったことと前回の課題ができていたかどうかの報告と、次回の課題の説明という構成です。

毎週出される課題が単純なオランダ語の単語から始まり、渡された絵の説明文やちょっとした定型文などを確認するという、ある種強制的にオランダ語を話さないといけない環境が今も毎週続いております。

毎週水曜日の9:20からが長女と次女の固定枠なので、10月末から僕のオランダ語教室と被ってしまっている為、妻がバスやトラムで一旦学校に5人で行き、三女を教室に送り込んでから、家と学校の丁度間ぐらいに位置する施設に出向き、長女と次女を受診させ、また学校に連れて行き、四女と五女を率いて一旦家に帰り、水曜日は学校はお昼で終わりなので四女と五女を連れてすぐに迎えに行くという忙しいルーティンを行なってくれております。

段々と課題の内容も複雑化していっており、長女と次女は毎日コツコツと課題を妻に言う日課となっており、長女は難なく課題をクリアしだすようになりましたが、やはり次女はオランダ語への苦手意識が強く、毎晩リビングに居残って課題をやっており、スキを見つけては「ロゴペディー嫌や~」と愚痴を言っていますが、スタートから約4ヶ月が経ち、少しコツを掴んできたような気がします。

多分言語聴覚療法士さんから「もう問題ない」と太鼓判を押されるまでこれは続くのだと思いますが、受診しておいて良かったねと言える日が来ることを願っております。

地域によって異なるとは思いますが、お子さんのオランダ語取得にお悩みの親御さんは参考にしてみて下さい。


カテゴリー: 5姉妹

Tomo Murakami

英語できない、手に職もない村上家の主、4姉妹のパパが2016年10月末より無謀にもオランダに家族で移住し、2018年4月オランダで5人目の女の子が生まれた奮闘記録第二章

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Social media & sharing icons powered by UltimatelySocial