村上家の第一子となる2009年生まれの長女は、その昔、離乳食として初めて炒り卵を食べさせた時に大量に嘔吐し、それを機に病院で検査を受けた結果、小麦、牛乳、鶏卵、甲殻類のアレルギーと判明、特に卵に関しては通常の1,000倍近くという異常値でした。

当時、牛乳を使用したアイスクリームなどを与えたりすると、口の周りが赤いミミズ腫れになったり、誰かが飲んだカルピスのコップのふちが身体に当たるだけで、その部分がミミズ腫れになったりしていたのですが、赤ん坊だから肌が弱いのかな?ぐらいにしか捉えておらず、夫婦共々特に疾患等を抱えたりしていたわけではないので、我が子が強度の食物アレルギーということが、にわかに信じられない状態でした。

なぜ食物アレルギーを発症するのか?調べてみると下記の内容でした。

「多くの食物アレルギーはアレルゲンに対して作られたIgE抗体が働いて起こります。食物のように、体に必要でこそあれ無害なタンパク質に対しては、消化管や免疫の何段階もの防御の仕組みが働いて、無用なIgE抗体を作らないように調節されていますが、こうした仕組みが体質的に弱かったり、未熟だったりすると、 IgE抗体が作られてしまい、食物アレルギーが発症すると考えられます。」

それ以来、長女の為に食品を購入する際は、商品のパッケージの原材料の部分を食い入るように見て、特定原材料を使用していないか確認するようになり、特に妻は自然と食物アレルギーに詳しくならざるを得なくなっていきました。

アレルゲンとは :
アレルギーの原因となる物質。花粉・ダニ・動物の毛など吸入性のもの、蕎麦(そば)・鶏卵・牛乳など食物性のもの、うるし・ゴム・金属など接触性のものなど。

特定原材料7品目:
卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに

ラーメンやスパゲティーなどには鶏卵も使われていたり、うどんなどの麺類には当然小麦粉が練り込まれていたり、カレールーにも小麦や乳が含まれていたり、美味しいアイスクリームやケーキなどにも当然大量に牛乳や小麦や鶏卵を使っていて、子供が(僕が)好きそうな食べ物はアレルゲンだらけで、長女がこの美味しさを味わえないなんて、かわいそうだと思ったこともありましたが、ご飯(お米)、肉、野菜、魚は問題ないということで、長女に合わせて我が家の食生活も和食中心の健康志向になり、アレルギーをポジティブに捉えるようになりました。

幼稚園の給食に合わせて、アレルギー用のレトルトカレーを持たせたり、スパゲティーはアカチャンホンポで玄米仕立てのものを購入、パン、シュウマイ、フライ類などはネットで米粉使用のものを購入したり、工夫していましたが、やはり圧倒的に種類が少ないのと、その分値段が高価でした。

外食する時は、日本のファミレスなどはありがたいことに低アレルゲンメニューを用意してくれており、毎度選択肢が限られるものの助かりました。

日本では、幼稚園の年長になる頃から、アレルギー治療を受けさせていたのですが、一向に良くなる気配がなく、ある時いつも購入していた果汁100%のぶどうアイスと間違えて、牛乳入りのぶどうアイスを買って来てしまい、それを長女が半分ぐらい食べて、その晩長女が全身蕁麻疹が出て転げ回り、いわゆるアナフィラキシーの症状で、慌てて救急車を呼んで緊急入院したことがありました。

幸い、24時間経過を見て、何事もなかったので無事退院したのですが、食物アレルギーの恐ろしさを見せつけられた苦い記憶となり、あまりにも食物アレルギーに対し無知だったことを実感しました。

オランダに移住する際に、不安要素の一つとして、長女の食物アレルギー問題があり、パン(小麦)が主食であろうヨーロッパで苦労するのではないか?という懸念がありました。

対策としては、ヨーロッパ仕様の電子ジャーを購入し、和食メインの食生活を送ることだけ決めており、正直、アレルゲン対応食品は期待出来ないと考えていたのですが、オランダ(ヨーロッパ全般?)は宗教上の関係もあるのか、健康志向が強くなっているとかで、グルテンフリー、ベジタリアン、ヴィーガンという言葉が日常に溢れ、街のレストランには対象メニューが用意されている場合も多く、一般的なスーパーにもBIOと呼ばれるオーガニック系食品など、日本よりも圧倒的に豊富な品揃えで棚に並んでいました。

         

グルテン(小麦)フリーと言っても、卵や乳を使用している場合もあったり、ベジタリアン、ヴィーガンと一言で言ってもその定義は様々で、肉は一切食べないけど魚や卵はOKという場合だったり、動物性由来のものはミクロレベルで混入していてもNGの人がいれば、そこまで厳密じゃない人もいたり、多種多様本当に様々で、その選定は自己責任という感じでしょうか。奥が深そうです。

日本ではウインナー、ハム、ベーコンなどにもほぼ卵白が使われており、不使用のものはまたしても高価でしたが、オランダでは不使用なものの種類も多く低価格で、こちらも助かっています。

最初の頃はおっかなびっくり、商品のパッケージ裏の原材料のオランダ語をGoogle翻訳で解読しながら、少しずつ試す日々でしたが、パンにパスタにクッキーなどのお菓子に冷凍食品に、長女が食べても問題ない商品が日常的に手に入る環境で、アレルギーに関してもオランダ移住は吉と出たのでありましたが、実際のところ、グルテンフリー、ベジタリアン、ヴィーガン、オーガニックのカテゴリーの料理は子供向けという訳ではなく、長女(子供)が好んで食す訳ではないので、結局どこか出かける時やクラスメイトの誕生会などでランチを一緒に食べる時などは、妻が長女用に弁当を作って持たせている状態です。

また別の機会に、オランダでの長女のアレルギー治療に関しても記述したいと思います。


カテゴリー: 5姉妹

Tomo Murakami

英語できない、手に職もない村上家の主、4姉妹のパパが2016年10月末より無謀にもオランダに家族で移住し、2018年4月オランダで5人目の女の子が生まれた奮闘記録第二章

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